な~んて失礼なことを俺が考えていたとは知らずに なぜか先輩は俺の隣を本当に楽しそうにスキップしている...
「...あの......先輩...本当に言いにくいことなんですが......」
「ん?」
「...スキップするのだけはやめていただけます?」
先輩が楽しんでいるのは分かるのだが...
ただでさえ先輩はかわいくて目立っているというのにスキップなんてしていたら余計目立つじゃないか!
しかも 学園内ならまだしもここは一般人の方もたくさんいる歩道。
すでに俺と先輩は注目されている。
しかし そんなことは関係ないとばかりに先輩は
「え~...僕といて藍ちゃんは嬉しくないの?」
ウルウルと潤った瞳で見つめてきた。
思わず公衆の面前で『嬉しいに決まってるだろ!?』と言いたくなったがここは我慢。
これ以上先輩を調子に乗らせてはいけない。



