クリスマスとだけあって、町中は鮮やかに輝いている。


家中にイルミネーションしたりしているし、いつも退屈に歩く街が華やかになるのがクリスマス!


すれ違う人はやっぱり恋人同士ばかり…


でも、昨年までは独り身で嫌な思いしたけど今年は違う。


隣にいる真紘の手をしっかり繋いで、胸を張って歩ける。




『俺たちもさ、彼カノってやつに見えてんのかな?』


「見えてるっていうか、見せつけたい…」




変かな?


誰もが「私達は一番幸せな恋人ですよー」って思ってるはずだもん。


今日ぐらい…いいじゃん。




『ははっ!
それ賛成!』




嬉しそうに笑った真紘を見ると、こっちまで笑顔になる。


階段を上がり、入り口のイルミネーションアーチをくぐる…