気づけば大粒の涙が頬を伝っていた…
『渚…』
手紙なんて反則だろ…
渚が死ぬ直前、俺は側にいられなかったんだぞ?
なのに…なのに…
「大丈夫…大丈夫…」
彩葉の顔が涙でうまく見えない…
渚…彩葉は可愛いよ。
渚も負けてないよ?
デートの事なんて忘れるわけないだろ?
また一つ、また一つ…
渚との思い出が脳裏に浮かぶ…
絶対、絶対忘れないから。
渚…好きだったよ。
今は二番目だけど…
って言ったら怒るかな?
あの頃は渚が一番好きだったよ。
だから…安心して見守っててよ?
また俺が泣いたら笑っててよ。
「なんで泣いてるの?」ってさ。
俺は大丈夫だから。
-真紘 side end-

