ゆっくり真紘から離れて今度は真紘の前に立つ… 顔を上げるとやっぱりまだ静かに泣いていた。 『大丈夫…大丈夫だから』 「強がらないで… 二人で乗り越えていこうよ?」 忘れられるはずがない。 私が真紘の立場でも絶対無理だよ。 かと言って、忘れないであげて欲しい。 渚さんにとっては本当の最後のデートの思い出なんだから。 『ありがとな…』 「大丈夫!私がいるから」 その言葉に頷いて自分で涙を拭い、私の目を見て笑顔を作った。 笑えてるなら大丈夫。 また一つ、真紘は変われたよ。