「…騒がしいなあ、ここの公園では遊べなさそうだな…」
その花見を風景を見て、ため息をつくとぽちはお腹を見せて尻尾をブンブン振っていた。早く遊びたいのだろうけれども、あの様子じゃ広々と公園を使えないだろう。
『わふ、わふ!』
ぽちは俺を見つめて、舌をだらしなく出して息をしている。
その舌を指先でつまんでみると、ぽちはひゅん、と情けない声を出して飛び起きて俺を怒る。
「仕方ないから他のところへ行こっか」
頭を撫でてもふもふ、と首を触るとぽちは尻尾をまた振って立ち上がり俺が歩き出すのを待っている。
そんな姿を見て、俺はにやけるとぽちはわん!と吠えてリードを引っ張り出す。俺はぽちを撫でて、また次の公園へと歩き出した。