「蓮斗、なんでそんな……っ…」



歩くのが速い蓮斗にそう聞く。



なにか急いでるのかな?



「うるせぇ。別に俺の勝手だろ。」



そう言ってチラリと見えた蓮斗の頬は赤く染まっていた。



「っ!」



蓮斗のその顔に私までもが赤くなる。



「家、ついたぞ……って、なんでそんな顔赤いんだよ。」



家についたらしく、こちらを振り向く蓮斗。


その時にはもう、顔は赤くなかった。