高校1年生の夏休みが明けた。 蓮斗くんが亡くなったことは、夏休み中に知らされていたから、 クラス…いや、学年のみんなはどこか重い空気だった。 そりゃあ…そうだよね。学年の1人が亡くなってるんだから。 お葬式には行った。 同じ学年の人がたくさんいて、中には詩織もいた。 その時は声をかけたくても、かけられなかった。 詩織は終始、泣いていたし、なぜか合山くんと一緒だったし。