「へへっ、ごめんね……」 詩織はそう言って涙を拭き取る。 「詩織、幸せになれ。バカ。」 ニコリと笑いそう言うと詩織は最高の笑顔で、 「なるに決まってんでしょ!」 と言った。 「詩織、もう1人にさせてくれ。おまえらは病室の前にいればいいから。」 俺がそう言うと詩織はクルリと俺に背を向けた。 「わかった、呼んでね。」 「おぅ、じゃあな。」 「うん、バイバイ。」 これは永遠のさよなら。 詩織が病室を出て行ったことを確認して俺は1人ため息をついた。