次の日、土曜日。 「いってきまーす!」 「はーい、蓮斗くんのお母さんに挨拶するのよ。」 今日は菜の花畑に行くのです。 結構遠いのに、蓮斗ったら行きたい、なんて。 「よろしくお願いします。」 蓮斗のお母さんにそう言って車に乗り込む。 蓮斗のお母さんは眠れてないようで、目の下に隈があった。 疲れてるのに…悪いな。 そう思いながら窓の外の景色を見る。