そういえば、あたしが家帰ってから言われたけど、お母さんに彼女と間違われたんだよね。
それで、君否定しなかったって。
本当にその時はアホだと思ったよ君のこと。
でも嬉しかった。
それで、本当の彼女になりたい、って思って、
あたし、告白しようって決心したんだよ。
付き合ってからも、家来ていいよって言ってくれてたけど、
結局家に行ったのは、あの一回きり。
目をつむって、外の空気を思いっきり吸う。
ここが、君が生きている土地。
目を開いて、あたしは軽く微笑む。
よし、帰ろう。
さすがのあたしでも、君の家までは行けない。
というか、道を確実に覚えてない。
だから、ここまで。

