俺は、彼女を護ることができるのだろうか。そんな不安もこの瞬間には消え去っているほどに緊張していた。
「ドキドキしてるね」
「してるよ、晶は?」
「もう心臓が飛び出ちゃいそう」
「大惨事だな」
くすくすと、ふざけながら笑う雰囲気にしては妖艶すぎる。
「ナツ、明かりは消さないの?」
「だめ?」
「消してほしい」
彼女の願いとあらばすぐに立ち上がって入り口付近のスイッチを押して部屋の照明を消す。あるのはベットサイドの明かりだけ。
「これでいい?」
いいと言ってくれないと可愛い晶の顔が見れないんだけどな。またベットに戻り腰掛けて上から覗き込むと、悩みながらも頷く。
「よかった。そのうち慣れるよ」
「そうかな、明るい気がするけど」
「気にすんな」
シーツに広がる長い髪を梳き、またチュッと頬に口づける。
「ナツ、ちゅーばっか」
「嫌いじゃないでしょ?」
「どうかな」
楽しそうに笑っている瞳の奥が揺れていて、ああ、平気なふりを取り繕ってるんだなと分かってしまう。
それでも、気づかないふりをする。
チュッチュ、と額に瞼に頬に鼻に唇にふざけてキスをしながらそっと、彼女の着るシャツの襟元のボタンを外す。
次々と流れに添い下に下に外していき、そのままスキニーのウエストのボタンも外す。
そこでやっと顔を上げれば、頬を桃色に染めて恥ずかしそうに膝をくっつける可愛い彼女がいる。
「ん、腰あげて」
わざと何でもないようにウエストに手をかけてそう言えば、一瞬躊躇って腰を浮かす。するっと、抜き取り脚をむき出しにさせた。
「ナツ、やっぱ恥ずかしいよ」
「俺も脱ぐから、隠さないで」
シーツを手繰り寄せて隠そうとするのを阻止して俺も自分の着ていたシャツを脱ぎ取る。
素肌を見せた俺に、晶は緊張を高めたように見えた。
「はい、脱いでね」
ぼうっと見つめるばかりの彼女の腕からシャツを抜き取り、中に着ているキャミソールも一気に捲り上げて脱がす。
「わ、早い早い、ドキドキする」
「ここで焦らしたら晶ちゃん脱ぐの嫌とか言い出しかねないからね」
「……そうかも」
「はい、じゃあこれも取るよ」
片腕で背中を持ち上げながらもう片方でホックを外すと、開放感からか彼女が僅かに息を漏らす。
それにさえも欲が高まる。

