都合の良い私




「加藤はまぢで良い人だけど、
それに甘えちゃう気がする。」


「なんで?甘えればいいじゃん!」


「そうね〜…。」


私は、ため息を一つついてバスから海を眺めた。


私は、絶対人前じゃ泣かないって決めてるし、
男に守られないと生きていけないような女ではない。


そう思ってるけど、本当は泣き虫で甘えん坊で
誰かにずっと側にいて欲しい。


だけど、強くありたいから…
それを崩したくないから加藤とはいられない。
そう思ってた。