「柊真!何ぼーっとしてんだよ
ボール、顔面に当たるぞ」

「あ、ごめんごめん」

飴をくれたお姉さん。
名前は確か、"斎藤紬"。

たまにこの公園で遊んでる時もここを通ってて、ずっと目で追ってた。

雰囲気がゆるっとしてて、可愛いなって思って、気付いたら"好き"になってた。

あっちにボールを飛ばしたのも、わざと。