とりあえずドラマは弟が録画してくれてあると信じて、集合場所である花壇へと辿り着く。確かに草を取らないと花なんて植えられないくらい荒れていた。



「…誰もいないよ委員長」

「俺ら張り切って早く来すぎたかもな」

「…もう帰っていい?」

「は!?
おま、ここまで来といてそれはないだろ!」

「だって誰もいないし…」

「何でお前は待つっていうことができないんだよ!」

「元はと言えば委員会適当に決めた委員長のせいでしょう」

「……それは言わねぇ約束だろ…」

「ごめん口が勝手に」

「もうやだこいつ」

「じゃあ帰るよ」

「嘘です天海様お願いここに居て!」

「…コンビニの新作お菓子」

「あ?
……ああもう分かったよ!それも買いますよ!買えばいいんだろ!」

「私頑張るよ委員長」

「もうホント何なのこいつ」


委員長を打ち負かしたところで周りを一瞥してみると、話していたら結構な時間が過ぎたのか、ちらほらと人が集まり出した。
中には部活遅刻って言ってきたーと話している人もいて、私のクラスの美化委員の無責任さがよく分かった。確かに部活大事だけどもさ。できれば彼女のように委員会を優先させてほしかった。




「…そろそろ始まりそうだね。
委員長早く前の方…」

「あ、お前危な……」


その時。