いつからだったか、幼馴染の圭介の目が美和子を追っていることに私は気づいていた。
長い絹のような黒髪に、色白の小さな顔。
そして細く折れそうな手足はしなやかで、笑うと切れ長の目が綺麗に細められる。
ぷっくりとした赤い唇は、重ねなくてもその気持ち良さを感じられる。
私は羨ましかった。
彼女の美しい容姿も、その好かれる性格も。
彼に愛されているということも…
そして同時に誇らしかった。
そんな彼女に親友だと言って貰えたことが。
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