「.....遥!遥!遥起きて!!」

「ん.....。」

愛美が心配そうにのぞきこんでいる。どう

やらベンチで眠ってしまったらしい。

「もう!こんなところで寝たら風邪ひく

よ!」

「.......。」

「遥。さっきのこと、まだ気にしてる

の?」

「.......。」

「もう!黙ってたってわかんないよっ!」

「私ね、さっきからみんなに陰口言われて

るの...。怖いよ、愛美。怖い.....。」

「大丈夫!遥のことはあたしがまもる!だ

から安心して?」