「ん......。」
気がつくと私は保健室にいた。あのまま気
を失ってしまったらしい。
「帰らなきゃ。」
そう思って起き上がろうとしたとき。
「あの.....さっきはごめん。まさかこんなこ
とになるなんて思ってなくて...」
翔大が保健室に来た。いや、翔大のそっく
りさん...っていうべきかな。ちょうど授業が
終わって今は休み時間らしい。
「あ、いや、えっと...こっちこそごめん。」
よくわからないが、さっきのことを思い出
すと、急にぎこちなくなってしまう。
しばらく沈黙が続いたあと、翔大のそっく
りさんが口を開いた。
「さっき....俺のこと誰かと間違えたの
か?」
「あ.....はい、ごめんなさい。」