嫌いなアイツ



『はぁ~…』


私はバイト先のコンビニから出て、ため息をつき、それから家に向かって歩き始めた


今日も疲れたな…


私は中高バスケ部に入っていたため、大学生になって初めてバイトというものを体験した


働くってことは大変なんだなぁ…


子供の時は、大人って楽そうに見えてたけど、実際に働いてみると…すごく大変


お父さんお母さんを含めた大人の皆様、今まで楽そうと思っててごめんなさい


そんなことを思いながら歩いていると


「瑠璃ちゃん?」


後ろから声を掛けられる


振り向かなくたってわかる…だってこの声は


『神崎先輩…』


私の嫌いな人だから