入学式の日は、午前中で終わりだった。

そのまま帰るのも勿体なくて、中学から一緒で、親友の西都 蓮香(saito renka)と寄り道して行くことになった。


「あっ...」

「ん?どうしたの?」

「ポーチ忘れちゃった」

「もう、何してるんだか。じゃあここで待ってるね」

「あ、ごめんね。」


私は1人、教室へ戻った。