”好き”になってよ。



「もう、大丈夫...です」

「あ、うん」

そして先輩から離れる。
なんだか一緒に居たい気分だけど、授業がある。

「授業があるので...」

「待って」

手首を掴まれた。
少し力が強い。

「あの痛......」

私の言葉を遮るように先輩が声を出す。