カランカラン…
また1人入ってきた。
「…おいっ。お前らこんなとこで立ち止まってたら邪魔だろっっ」
そりゃそうだ。
入ってすぐの所で3人も居たら邪魔で仕方ない。
「お好きな席へどうぞ」
にっこり笑って言うと
「「「////……」」」
3人は顔を赤くして迷わず席に着いた。
きっと指定席なんだろうな。
3人が席に着いたのを確認して、お絞りとお水を用意する為に奥へ引っ込んだ。
だから
『やべぇよ。あの笑顔見た?』
『あれは誰もほっとかねぇだろうな』
『僕でも心揺れましたね』
3人の囁き声は聞こえなかった。

