拓海side…

突然意識を失った瑠奈に部屋に集まっていた、直樹さんや茂陽さんが驚いて声をあげた。


「るーっっ‼︎」

俺は素早く瑠奈を診察した。


「少し熱が高くなってきてるみたいです。瑠奈の体力の限界を超えたのかも知れません。目を覚ましたら、また連絡入れますので……」

「るーは、儂らに気を使ってたのかのぅ……」

直樹さんが寂しそうに言葉を発した。

「いえ、来てくださって嬉しかったと思いますよ?だからこそ、限界まで一緒に居たかったんだと思います」

「………拓海くん、また瑠奈が目覚めたら連絡くれ」

「分かりました」

茂陽さんは、瑠奈の頭をそっと撫でて、病室を出た。

それに続いて、他の皆様も瑠奈の頭を撫でてから出て行った。




ほんと瑠奈は直ぐに無理をするから……

ちゃんと周りが止めないとダメなんだ。



瑠奈か目覚めたと連絡したが、皆さん「瑠奈が元気になってくれたらいい…」と退院まで面会は遠慮された。


退院後、瑠奈は元気な姿を見せに各家庭を回った。