「拒否権なんてあるわけないだろ?
とりあえず診察させて」

そう言って、首に掛けていた聴診器を付けるたっくん。

「はい」

そう言うと、診察が始まった。




一通り診察を終えたたっくん。

「瑠奈?正直に答えてね」

コクンと頷く。

「目眩は?」

「………少し」

「吐き気は?」

「ない」

「最後に食べたのはいつ?」

「……倒れる前の日」

怪訝な顔をするたっくん。

「それは何を食べたの?」

「………サプリメント」

たっくんの眉間のシワが怖い……

「それだけ?」

「??うん。必要なモノ取れるし 十分でしょ?」


ため息をついたたっくん。

「じゃぁ、聞き方変えるよ。固形物を食べたのはいつ?」

固形物ってゼリーとかは含まれないよね……

「………わかんない」

「「は?」」

裕くんも一緒になって驚いてる。

「ゼリーは1週間前に少し食べたけど……固形物はいつだったかな…」

私の答えに2人とも呆然としてる。