「おーい、平木!」



「隠さなきゃ…隠さなきゃ…隠さなきゃ…隠さなきゃ…隠さなきゃ…」




「平木!!!聞いてるのか!」



「はっ…!はいぃぃい!!!」



「先生が呼んでるのに何一人でブツブツ言ってんだ!」



「すみません…」



「まぁいい、これ!社会科資料室に持ってきてくれ。お前 今日日直だろー?」



「ふぇ!!?」



「片方の早瀬の方はもう帰ったんだろ?お前しかいないんだよ〜、頼むぞ!」



「えっ…ちょ!先生!?」



先生はそのまま教卓の上にありえない程のプリントを置いて教室を出て行ってしまった…。






「うえ〜…なにこの量…」




こんなに一人で無理だよーっ!!!




「…あっ!美奈ちゃん!!!」

























「梨香、先帰っとくね」





















ニッコリ笑顔でそう言った美奈ちゃんは一人で教室を出て行った。