はい。無事に迎えた夏休み。

なのに、まさかの補習。

でも工藤先生と2人きりだからめっちゃ楽しみなんです!

8時に教室へと向かうと、

『一ノ瀬。よくサボらなかったな。』

なーんて事を言われた。
先生は私の事をどう思っているのだろうか。笑

「当たり前ですよ~!だって先生と2人きりなんですから~!」

いや、自分。ちょっと今告白しましたよね⁉︎

先生の顔は…うわーっ!ポカーンとしてる!!!

「いや、違うんですよ⁉︎先生にたくさん分からないところ聞けるから2人きりいいなぁ~みたいな!」

はぁ、私ってば分かりやすいんだから。

『嘘着くな。嘘は泥棒の始まりだぞ?』

え…先生…冗談よね?

『なーんてな。お前が俺を好きになるはずないよな。』

え、ちょっと待って。

先生?なんでそんなに悲しそうな顔するの?

私、先生のことそんなこと思ってない!

維持になった私は言ってしまった。

「工藤先生?私嘘着いたよ。先生の事が好き。」

言っちゃった。

もう後にはひけない。

重たい空気が流れる。

その瞬間…

『ありがとう。すごい嬉しい。でも、生徒と先生の関係ってちょっと危ないよな。笑』

「あはは…。

やっぱ…無理ですよね。」

やっぱ無理だったんだよ。

穴があったら入りたい。

『俺はさ、昔生徒と付き合っていたんだ。』

真顔で話出した先生は、優しそうな…
でも、
寂しそうな顔をしていた。