俺は単純だった。 ただ葵ちゃんの笑う顔が見たくて それだけで頑張れた。 「春樹先輩!」 いつしか俺の呼び方も 花枝先輩から 春樹先輩になった。 小さなコトだけど めちゃめちゃ嬉しい。 やっぱり俺。 葵ちゃんが大好きなんだ。 だから、 1つ大きな決心をした。 「次の試合、もし勝ったら葵ちゃんの気持ち聞かせてくれる?」