王子様の大奮闘【伝えたい想い・続編】



「先輩...?」


どうしよう..

先輩の体温が触れる肌から
伝わってくる。


私、ドキドキしてる?




「ごめん..」


スッと離された身体に
少し名残を感じながら
先輩を見つめた。


「ごめん...俺見ちゃったんだ。」

「え?」



「写真...ホントにごめん。」





雅人の写真だ。

あの部屋に今でも捨てられずに置いてある大切な思い出。




「俺...すっげぇ後悔して。
なんかまともに顔合わせられなくて。

でも今日めちゃめちゃ嬉しかったんだ。葵ちゃんが俺のコト待っててくれて。」




そんなに考えてくれてたんだ。

私のために。




「先輩...今度試合連れてって下さい!」



「へ?」