王子様の大奮闘【伝えたい想い・続編】


「花枝先輩!」


先輩が部活から帰ってくるのを
待って、玄関の前で待ち伏せした。



ホントは
もしかしたらすごく傷つくかもしれないコトなんてしたくない。

だけど、

このままじゃいけない気がしたの。




「葵ちゃん...」


やっぱり...

私を見る目がとても寂しそう。


「先輩..あの、私何か...きゃ!?」









気付いたら腕の中で。

振りほどこうと思ったら
できそうな、そんな弱い力だったケド







震えてた。