王子様の大奮闘【伝えたい想い・続編】


落ち着いた雰囲気のテラス。


この大学で人気を誇るテラスだ。



そこで俺達2人は
話をするコトになった。






「ぁの...」


「葵のコトですか?」


「え!?」



最初に口を開いたのは俺。
話題を切り出したのは彼女。





「なんで分かるの??」



「あたし鋭いですから♪」



なんでも分かると言わんばかりに
にやりと笑った。





なら話がはやい。





「雅人って誰??」




「!?!?!?」


ガタガタッと音を立てて
なみちゃんが勢いよく立ち上がった。






流石の彼女でも
この質問は予想外だったらしい。


一瞬で顔が青ざめていくのが分かった。



それから
大きく深呼吸をして
椅子に座りなおして険しい顔で口を開いた。