この心に
この気持ちに
封をせねばならぬ

ロープで縛って
重りをつけて
海底へドボンと

沈めた人だけが
時折思い出すのだ

「ああ、あの場所に
私の気持ちを沈めたのだ」

その人はコーヒーを飲んで
そのことを忘れるのだ

あるいは酒とタバコで
消してしまうのだ

深海に眠る私の心
深海に眠る私の気持ち

それを閉じ込めた箱に
私はこう彫った

「私の哀れな希望」