「塾行ってくんねー」 目を充血させながら、明るく言って家を出た。 俊くんの、授業だ。 もう、ギリギリな時間なんかには行かない。 早く行って、塾長と、俊くんに、芝原になりましたって、 迷惑かけましたって、言わなきゃいけないから。 あ、あと、松木もだね。 ふてくされてて、ごめんって、言わなくちゃ。