「バレてない?」



「バレていいじゃん」


「…そう、かな」



「俺別にいい」


…松木は、こんな私を、



彼女に、してくれて。



こんな奴なのに。



じゃあ、私も。



「バレてもいいや」



それ以上に、松木を大切にしたいから。



「これ!遠心力!」


はしゃぐまーくんが指差したアトラクション。


「のる!」


3人乗りだ。ちょうど。


「俊くん待っててね〜」


「はいはい」


手を振って、また、並んだ。