「なぁ!俺面白そうなの見つけた!そこいかねぇ!?」


この遊園地オリジナルのラベルのついたお茶のペットボトルを配りながらまーくんが言う。


「行くか」


「うん!」


まだまだ、出発までには時間があるよ。


だけど、無駄にしたくない。


だから、


「手」


そっぽ向いて、松木にそういった。


「手?…はいはい」


1ミリも、無駄になんてできないし。


無駄に、したくない。