私を惚れさせて。私の虜になって。

松木の部屋の隣の、あきくんの部屋。


「お願いがございます」



…正座…。

「はい…」


なんで私まで、正座?


「これを全部教えて欲しいのです!!」


どさっと出された紙の束。


「勉強?」


「もう俺この家の子じゃないみたいに出来ないんだよ」


「大丈夫。この家の子だから」


だから、私みたいに腐らないで。


「今日ならどんくらいできる?全部教えてくれるの、どんくらいかかる?」


「あ、あのさ、私、明日引っ越す…?から」


なんとも、言いづらい。