私を惚れさせて。私の虜になって。

「兄ちゃん、これからは彼女に聞くことにするわごめんな」


「あぁ…」


松木は私を見る。


こんなことも、最後なんだけどね。


ずっとなんて、居座れないもん。


「さぁさぁ!食べなさい!片付かないよ!」


どんよりとしてしまった空気を松木のお母さんが和ませた。


「いただきます」


松木もあきくんも手を合わせて、


私も同じように。


そうとうお腹が空いてたのか、会話もなく食べだしたけど。


まぁ、見てるのも悪くないよね。


松木の家の、最後の夜ご飯を食べたら、


あきくんが、私の手を引いた。


「お兄ちゃん借りるよー」


「ばかなことすんやよませがきー」


松木のお母さんまで、苦笑い。