私を惚れさせて。私の虜になって。

もう、すぐについてしまった、松木の家。


降りたくないけど、降りなくちゃ。


ねぇ、ここで派手に転んで骨折でもして、


そうすれば、もう少しだけ、長くここに居られるかな。


……関係ないか。


「ただいまー」


ドア開ける前にそれ言っても、聞こえないよ?


…面白い。

「あら、おかえり。友李ちゃんも」


「飯!」


「はいはい。手、洗ってきなさい」


普通の家族が、普通に話してて。


私はそれに、馴染めてるかな?