私を惚れさせて。私の虜になって。

ぐいんと走り出す。


風の音がきこえる。


容赦なく進んでいったら、


分かれ道なんて、すぐだった。


「じゃーな。寝坊すんなよ」


「おう!菅原、俺のスウェット着てくんなよ」

「うん。また明日」


「勉強しろよ」


「うぜえ俊くん」


「また、明日ね」


「全部俊くん持ちな。覚悟しとけ」


「何様だよ。じゃーな」


手を振って、それぞれの道に入る。