私を惚れさせて。私の虜になって。

私から離れたんだけど、

そのまま松木は離れてしまう。

 「もーすぐ、まー上がってるくるな」

「だろうね」

そういえば、松木の髪も少し濡れている。

…や、なんだか、

気にし始めると、ドキドキする…。

「なぁ!松木も夕飯食ってく?」

バタンっと荒々しくドアを開けてぼたぼたと水滴を垂らしながらそう聞かれた。

「どっちでも。親はいいって?」

「ぜひって!松木ん家さえ良ければ!」

「じゃ、食ってく」

私を見て、言われた。