私を惚れさせて。私の虜になって。

「これが俺の部屋。どんまい、残ってる部屋なんてない」

随分と荒れている部屋だ。

と言っても、塾でのプリントとか、ボロボロになった学校のワークとか。

机の上なんて、消しカスだらけ。

「きったないけどいいじゃん」

「きったないはいらねぇよ」

適当にプリントをまとめ出した。

「手伝え」

段ボールは、運ばせないくせに。

「はいはい」

「ちゃんと前後ろ並べろよ!」

細かいうるさい。

「2人ともー!お風呂入っていいよー!」

まーくんママの、声がした。