私を惚れさせて。私の虜になって。

まもなくして、私の肩に頭を乗せた松木は寝息をたて出す。

眠いなんて言ったけど、本当は眠れる気なんて全くない。

朝になるまで、じっとしていようかな。

…居心地悪くないし。

何かを考え出したら、自分じゃ収集つかないことになってしまいそうで、だから何も考えられないように目を瞑った。

だけど、それは見当違いだったようで。

お母さんとか、優葉とか。

松木とか、まーくんとか。

みんなの顔が一斉に浮かんでくる。

……収集つかないなら、つけなきゃいい。