私を惚れさせて。私の虜になって。

「…なにそれ。当て付け?死んでるって確信させたいの?」

あぁ。こうだから私は悪い子なのかもしれない。

「そういうんじゃ…」

「そーだよ、まー。いい方にだけ考えんな」

私のせいで、まーくんにまで嫌な思いさせて。

何がしたいんだろう、

可哀想にって、言って欲しくて、こんなことしてるのかもしれない。

また俯いて、松木の学ランを握りしめて。

そんなとき。

私の携帯が、震えた。