ブワァ~ 「っ!風、つよい。」 風に負けじと思いっきりドアを押して開いた。 言葉が、出なかった。 体も動かなかった。 だってそこには、 ひとつの曇りもない、蒼い、蒼い空と 春1番の強い風、でもその中には優しい春の匂いと、微かな香水の香り そしてそれらに負けじ劣らず輝く金色に染まった髪の毛をもった、どこからどう見ても綺麗な男の子が、 私の前に広がっていたんだから。