キーンコーンカーンコーン


12時を知らせるチャイムが鳴った。


「お昼だからもう戻ろう」


ギュッとわたしの手を掴むとゆっくりふたりで教室に向かった。




「あの!聖ちゃん!」


教室に入り鞄からお弁当を取り出していたら後ろから呼ばれた。


目の前には同じリレー選抜の山本さんがいた。


「ん、?どうしたの」


山本さんはわたしと頭一つ分違う小柄な子で確か剣道部に所属している。


ぱっちりした大きな目とふにゃり、と笑う笑顔が特徴的。



「これ、作ったの。今日勝てるように」


スッと差し出された手の上には水色のお守り。

フェルトで作られていて白地で必勝と書いてある。


「えっ、、嘘」


言葉が出なかった。


嬉しくて、嬉しくて。

思わず笑顔になる。


「ありがとう!!大事にするね!」