そのままずっとしばらく抱き締められてた。


「落ち着いた?」


「うん」


ゆっくりお互い体を離してベンチに腰がける。



ハルの水色のクラスTシャツがわたしの涙で色が変わってしまっていた。


「シャツ、ごめんね」


「いいよ、大丈夫」


ニコっと人懐っこい笑顔を見せる。


ハルがモテる理由わかる気がする。



スッとした高い鼻に大きい目。

なんていうか髪を長くしたら中性的な感じになるんだろうな。


うまく言えないけどかっこいい。


澄川くんとは別のタイプのかっこよさがある。


「泣いてた理由は?」


「あのね、、、、澄川くんのこと、好きになっちゃったの」


ハルには正直に話す。

どうせ後でバレるもん。


「そっか。それで何を思ったの?」


「諦めなきゃいけないなあって思ったら涙が出てきて」

「なんで諦めるの?」


「だって弥も澄川くんのことが好きだから」


「諦めちゃダメだよ」


苦しそうに顔を歪める。


なんでハルがそんな顔するの。