無事選手決めが終わり解散となった。
「渋谷さん」
後ろからトントンと叩かれた。
ドキッと心臓が震える。
「あっ、、澄川く、ん」
声が震えて恥ずかしい。
「リレー頑張ろうな」
「うん、!」
最近自分が自分じゃないみたい。
どんどん変わっていく自分に戸惑いを感じる。
「あのさ、ずっと思ってたんだけど聖って呼んでもいい?」
えっ
ずっと思ってた、の?
「いいよ!」
名前で呼んでもらえるのがすごくすごく嬉しかった。
だいぶ距離が近付いた気がする。
普段あんまり人前で笑わないわたしが今はすごく笑っている。
緩みすぎだなあ。
でも胸がいっぱいだった。
「ひーじりっ」
「わっ」
突然後ろからほっぺをつねられた。
こんなことやるのハルしかいない。
「ハルっ!やめてよ」
「うるさいなあ。いいじゃん別に」
「よくない!もうそんなことするならハルと絶交する!」
「それは嫌だっごめん、!」
必死に謝ってくるハルがおかしくて笑いっぱなしだった。

