「じゃあ出たい種目に手をあげてください」
新学期が始まって2週間。
あの日弥に言われた次の日からわたしは澄川くんを目で追うようになった。
席も名前順だから澄川くんはわたしの後ろで授業中集中してても頭の隅で意識してしまう。
まだ一度も話したことがない。
話してみたいな、と思い続けて早2週間
特に変わったことはなかった。
「では最初にクラス選抜リレー決めます!」
そして今はもうすぐある体育祭の選手決めをしている。
体育祭も今年で最後だからみんな気合いが入ってるみたいだ。
「男子のタイムだと澄川くんと深瀬くんで女子のタイムだと渋谷さんと山本さんが速いんだけど出てくれないかな?」
クラス選抜リレーはクラスの中で1番足の速い人が男女2人ずつ出なければいけない。
体育祭で一番盛り上がる競技だ。

