「ねえ聖」


「ん?なに?」


口の中のお肉がホロホロと溶けていく。

うまくつくれてよかった。


「なんかあった?」


いきなり気にしてたことを当てられてびっくりした。


さすが双子。

なんでもお見通しだ。



「ちょっと気になったことがあって」


どうせ隠してもバレるから正直に話してみる。


「聖が気になることって珍しいね」


「そ、そうかな」


自分でも珍しくて少し戸惑っている。


「で、どうしたの?」


「あのさ、このマンションに私たちと同じ学校通ってる人っている?」



さっきの人が知りたい。


名前何て言うんだろう。

何年生かな?

すごく知りたいって気持ちが頭を支配する。


「うん、あの藍くんが住んでるよ?知らなかったの?」



え、誰?

あの人が藍くんて名前なの?


名前を聞いても誰だか知らなかった。