「じゃあ解散な。お前ら帰ったらちゃんと勉強しろよー」
教卓に立ち人懐っこい笑顔を見せる先生。
はーい、先生バイバイ!
と、席を立つ生徒たち。
今日から新学期だ。
受験生となる高3になったから勉強しろ、と先生は言った。
わたし、渋谷聖は都内の私立高校に通う17歳。
今日から3年になり本格的に受験生となった。
「聖ー!」
帰るクラスメイトを横目にわたしは鞄から音楽プレーヤーを取り出していたら目の前にあいつがきた。
「ハル。」
中、高と全て同じクラスで部活も一緒だった深瀬晴雅ーー通称ハル。
彼はわたしの親友だ。
こんなわたしを受け止めてそばにいてくれる包容力がある男。
黒いサラサラな髪に白いスベスベの肌。
整った顔は普通にモテる。

