「…ああいうのって助けたくても助けられないよね」

「同感。実際私風雅を助けたことないよ」

そう言って次は風雅と水瀬君を見る。

「あっちもすごいね〜」

「うん…」

水瀬君はなんか嬉しそうだけど。

風雅…見るからに嫌そう。

「まあイケメンの宿命ってやつよね」

「だね」

私はそう言うと奈津の方に向き直り、

それからも他愛のない話をして昼休みを過ごした。