ツンデレな彼と同居中♡

そして…

『きゃーーー!!!!』

風雅は私を抱き上げた。

「わわっ、ちょ、風雅!?」

いわゆるお姫様だっこをされた私は

焦って焦ってあたふたする。

『きゃーーー!!!!一条君!?!?』

わ…女子こわーい…。

「先輩、ちょっとこいつ保健室まで運んで来ます」

「お、おう…」

風雅は先輩の返事を聞くと、

ファンの中を通り抜けて

スタスタと歩いて行く。

「ふ、風雅!?お、おろして!!」

体育館を抜けると

そう言って足をバタバタさせる。

「るっさいな、黙ってろバーカ」

「なっ…おろしてよ〜!!」

「どうせ歩けねーくせに」

「う…」